眠たい大根のただの雑記

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世にも奇妙な物語 23秋の特別編 初見感想

今年のお祭りが終わりましたね。放送前は星監督の登板や花江夏樹の出演など、世にも界隈で期待が寄せられていた今回。長話も何なので、さっそく本編に入りたいと思います。★が1 ☆が0.5 最大5です。

 

 

 

「永遠のふたり」

………★★

まず開幕「星監督だー!」とはしゃぎました。いやあ、星護ワールド全開でしたね。久しぶりに見れて感謝感謝。

さて、ストーリーは昔のようなベタな話で、こざったらしい細工は何もない脚本でした。見てて思ったのは「星監督がやりたいようにやっているなぁ」という感想でした。正直作品としての完成度は後の三作には劣っているのかなと思いました。星監督らしさはあったのですが、置いてけぼり感はあったなぁ。正直星監督だからこそ許されている感がありましたね。なんだかこう、「う~ん」と評価に困る内容でした。ただ、草なぎさんの演技は気迫迫るものがあったし、意外と江口さんあんな情けない声だすんだなぁと思いました(笑)あと思ったのは、「中村樹基」脚本で見てみたかったなぁと。そして最後に長編と身構えてたのですぐ終わって「え?」ってなりましたw。

 

 

「地獄で冤罪」

………★★★★

こういった松木監督の演出は安心して見れますね!画面が傾く演出、好みです。

さて、ストーリーは意外と王道でしたね。実は自分が……パターンで因果応報系でした。地獄送りの理由が「何もしなかったから」ということですが個人的には「地獄だから理不尽でも納得しちゃうなぁ」と思いました。扉のノック音がバベルの音とはしてやられましたね。僕自身、松木監督の作品が好きなので今回も満足のいく内容でした。

最後の「厭っぽさ」はやばかったですね!(語彙)。近年では一番の後味の悪い終わり方だったと思います。ただ、それ故に余韻を消化する時間はほしかったですね。「走馬灯」の最初らへんはついていけなかったです。あとは最後ちょっと駆け足気味になったかな~っていうのはありましたね。もうちょい落ち着いて見たかったですね。ですが、僕の中での松木監督の評価は年々上がっていますよ!

 

 

「走馬灯のセトリは考えておいて」

………★★★★

まず思ったのは「岩田監督、やばくね?」でした。今回の長編枠でしたが、見事にはまってるじゃないですか!感動系はこういった尺でいいじゃないかと思いましたよ!近年評価がダダ上がりでしたが今回でさらに評価をあげたんじゃないですか?

こちらもストーリー自体あっさりしているのですが、それを飽きさせない岩田監督の丁寧な演出とそれに至るまでのプロセスがすごく作り込まれているんですよね。また尺もたっぷりあったので主人公の心変わりがとても分かりやすく変化しており、終わった際には思わず拍手しました(ガチ)。

個人的感動系最高傑作の「栞の恋」があったのですが、こちらも岩田監督なんですよね。なんといいますか、彼の演出は前の星監督や松木監督のような特徴的な、「あ、この人だ!」みたいなポイントは無いんですよね。ですが、映像づくりが丁寧で見入ってしまうんですよね。今回も見入っちゃいました。

あとVtuberの件ですが、こちらも自然に溶け込めており全然気になりませんでした。ライブのスパチャがなんだか皮肉っぽくて笑ってしまった。いやぁ、これからも岩田監督に注目ですね。

 

 

トランジスタ技術の圧縮」

………★★★

これほんとに「走馬灯」の監督が演出してるのか!?と度肝抜きました。さっきまでのしんみりとした感動の雰囲気を一気にぶち壊しに来ましたね。いやぁ、世にもはこういう真面目にばかやってくれた方が安心して見れます。ショート枠かと思ったら意外と長かった。試合の横で佇む遺影が何度見てもシュールで笑える。令和版「JANKEN」ですね。あと、ジローラモなんか予想できるか!!!!(笑)

 

 

総評

………★★★

結論を先に言いますと満足しました!特に岩田監督の無双っぷりがすごかったですね。

ただ、まだまだ物足りない部分は多いなぁという印象。今回時間配分はかなり良かったですね。それ故にEDも縦スクロールでみたかったなというのが本音です。

ですがまだまだ世にもは楽しませてくれると思うので、これからも期待してます!

 

さてここから僕の本音です。

「永遠のふたり」そしてのちの三作品を見て、「ああ、世にもも世代交代なんだなぁ」と思いました。はっきり言いますと、後の三作品の方がクオリティーが高かったです。その前で放送された傑作選もあり、視聴者からのハードルが高かったように思えました。ですが、やっぱり本編は物足りなさを感じたり………。「星監督なら面白いだろう!」という認識が僕の中にあったのも事実ですね。ただ、星監督がやりたいようにやってるのも今の世にもが安心して任せられると本人が思っているんじゃないかと思うんですよね。勝手な憶測で申し訳ないです。植田監督はじめ、松木監督、岩田監督、河野監督………と、僕的には十分世にも四天王に肉薄できる監督陣はいると感じています。

上手く言えないですが、今回で改めて「バトンタッチ」したんじゃないでしょうか。なんだか複雑ですが、でも綺麗な受け継ぎ方でちょっと悲しくもありワクワクすることもあり…。一話目においたのも、もしかしたらそういう事かもしれないかもなぁ…。

とはいえ、星監督は名監督です。これまで数々の名作を世にはなってきました。決してそれは廃れることは無いですし、次回も登板されるならもちろん期待したいです!

 

長々と語りましたが、最後に一言。

僕はビアンカ派です