年に2回のお祭りである世にも奇妙な物語。
そのうちの「夏の特別編」が終了いたしました。今回は例年より遅めの放送となりました。
皆さんはどのような感想を抱きましたか?「面白かった」「つまらない」「普通」…ect
という訳で私のいつもの雑感を。雑感と言うより感情の殴り書きですが……。
★1つの最大5つ。☆は0.5点
例によってネタバレ全開です。嫌だと言う人はそっ閉じ推奨です。
マザーズオークション…★★
最初にこの話が来ると思いませんでした。なので一瞬だけ「えっ」と驚きながら視聴。
わりかしこういったハートフル寄りなコメディは最後ブラックな要素も含みつつ終わるのが定石(?)なので、思った以上にストレートな終わり方で吃驚しました。
手堅く作られていたのでぶっとんでるわけでもなく、1話目らしいすっきりしたお話でした。アカウント名が「テンチョー」だったりと分かりやすい伏線があったのでオチはまあ想定内ですね。
父親がグルだったのは分かるんですが、にしても母親が行方知らずでオークションに出品されているのに他人事だなぁって…。
あと母親はどっちの目的で自分を出品したんでしょうか?「息子の更生」なのか、単に「お金」か。まぁ演出とか見ると前者で後者は副産物でしょうけど。
まぁよく人物が出品されているのに通報とかされなかったなぁって…。
結局「肉じゃが」じゃなくて「ポトフ」にしたのはなぜなのか…(笑)。
あと翔くん口悪すぎません!?将来を考えたら主人公よりこの子を更生したほうがいいんじゃないですか?まぁ、大人の変な計画に巻き込まれたからめんどくさがっているだけかもですが…。
総じて、後味のいいすっきりしたお話でした。
「お母さんコレクター」という同人誌もびっくりのキャラが謎にツボです…
遺体は一体……★★★☆
この二転も三転もするミステリーは「女優」を彷彿とさせますね。さすがにあの名作には及びませんが、こちらも捻りが効いていて中々凝っているなぁ~と感じました。
話が若干長めなので、この手の話はコンパクトに進めたらもっと引き込まれて楽しめると思いましたが、それはそれで置いてけぼりになる人もいるのでこの尺なのでしょうね。難しい所です。
精神異常をきたしている元刑事でしたが、そんなのは感じないほど頼りがいのある刑事でした。もしかしたらそれすらも演技かも…?桜庭さん、いいキャラクターです。
後あの至近距離から銃弾を避けれる桜庭さん強すぎませんか?もしかしてフィジカルギフテッドなんじゃないですか(呪術ネタ)
久々に「明確な答えは貴方に任せる」パターンが見れて良かったです。この手の終わり方は明確にしたい人には不満が残るやり方ですが、私自身は色々な空想ができて余分に楽しめるので賛成です。どれが偽物で、どれが本物なのか…。
最初は不気味なミステリーで始まりましたが、後半は刑事ドラマの決めシーンのような見せ方に自然と移行していたのは良かったです。
総じて、最初こそ不安でしたが、終始楽しめるお話でした。監督の紙谷楓さんは「フリー」のリベンジが出来たのではないでしょうか。
実家じまい…★★★★☆
いや~!!!面白かったです!!最近の松木監督はノリにノリってますね!
久々にぞっとしました!「墓友」コンビでしたので絶対後味悪いだろうと思いましたが、やっぱり悪かったなぁ!
古びた団地という閉鎖空間、故に人心掌握術が長けた人間がいると感染するかのように信者が広がっていく…。洗脳ってのは恐ろしいものです。その裏に隠された孤独死、古びた団地、カルト、毒親問題など、社会的に問題になっているテーマもふんだんに織り込まれており、かつてはドキュメンタリーを扱っていた松木監督らしさが出ておりました。
あとはやはり佐伯さんの渾身の演技!あそこまでいてほしくない恐ろしい最悪の母親を演じることが出来るのは佐伯さんしかいないです。マザーズオークションに出品するべきなのはこいつだったかもしれねえ…。
終始不気味で目的も掴み切れない母親だから、夫も逃げたんじゃないのか…?
とにかく主人公が可哀そうすぎる…。来世は幸あれ…。
あとは中盤の住人が主人公を見つめるシーン。どことなく「放送禁止」を彷彿とさせる
演出でぞっとしました。あんなに見つめられたら嫌すぎる…。
主人公の後輩(?)が、主人公の物品を譲り受けて殺されるのがもろ「墓友」と同じでニヤリ。
そしてラスト。霊に連れ去られる終わり方はめちゃくちゃ久しぶりじゃないですか?
死後強まる念と言いますか、母親の執着はおぞましいですね。襖が締められ、部屋の後には何も残っていない…。この余韻が衝撃的過ぎて次の話に若干入っていけませんでした(笑)。やはり松木監督はラストカットのインパクトは凄まじいですね。現段階で一番終わりの魅せ方が上手い監督だと思います。
桜庭さん駆けつけて解決してくれー!
総じて、これからの新しい世にもを形づける面白いホラー作品でした。
最後に、あの老人どもはせめてテープをはがしてから部屋を去れ!
おじさんになりたい…★★★★
これは原作はすでに拝読済みです。あまりの実写化のスピード感に当初はびっくりしました。原作があるということで結構サクサク進みましたね。
世にもの子役主演は大抵ブラックですが、この作品も例にもれずブラックです。
コメディと思いました?残念、そう簡単に終わらないのが世にもです!()
結末はまんま原作の漫画通りなので、変な改編もなくすんなり見ることが出来ました。
松尾愉さんの子供が演じる「おじさん」感が絶妙に表現されており良い塩梅で演出されているなと感じました。素晴らしかったです。
終盤の主人公の「やめてくれないんだ」の一言はかなり頭に残るシーンでした。この一言だけで一気に不穏な形に切り替わったので思わずニヤリとしました。
最後は家族みんな気にかけていない様子でしたがこれは認識阻害か何かの力が働いているのでしょうかね?(原作でもそこの理由付けは無かったので勝手に想像してます)
もし母親が全てを知っていたうえであの振舞いをしていたら…。
総じてラストでずしんと重く来るラストの余韻まで楽しめる、通好みな作品でした。
総評…★★★★
今回はかなり楽しめました!最初はまあ手堅い作品が多いなと思いましたが、それ以上にクオリティを上回る作品が多く良かったです。
最初の電球ネタは余りにも世にもフリークに刺さりすぎて興奮しました。というか、最初の超短編(アバンストーリー)をプロローグのフリに使ったのは初?
35周年を終えて新たな世にもの幕が上がった36年目。その開幕となった今作。
かなりいいスタートが切れたんじゃないでしょうか。
何より、これまでのベテランがほぼいない中、まだ世にもの登板が少ない若手中心でここまでの作品を仕上げることが出来たのが素晴らしいと思います。
完全に上から目線で申し訳なく思っておりますが、これは本当にいいことで、上手く新時代の世にもに切り替えられたのかなと思っております。
何より、フジがあの状況の中今回も新作をお届けしてくれたことに何より感謝ですし、それを享受できていることが何と幸せか改めて噛みしめる事が出来ました。
という訳でこれからの期待も込めて★4つです。スタッフ、並びに出演者の皆様、今宵も新たな世にもの世界を見せてくれてありがとうございます!
番外編(FODの特別編)
第一話:明日から来た男…★★★★☆
一言:これぞ落合監督だ!!!!!